
芋けんぴを作る理由
きっかけは、ある日スーパーで見かけて「サツマイモを揚げて蜜をからめるだけ」というシンプルなところにおもしろさを感じたことからでした。
シンプルなものほど奥が深いと言いますか、今もまだ作り続けているのには、芋けんぴがいろんなものと繋がっていて、それを感じさせてくれる可能性があるからです。
誰もが楽しく生きたい
おそらくほとんどの人がそう思っているでしょう。
しかし、僕自身は子供の頃から周囲の目を気にしたり、人間関係に馴染めなかったり、社会環境についていけなかったりと、生きにくさを感じてきました。
どうやったらそういう人でも楽しく生きていけるのか?
そんなことを考えながら、芋けんぴを作り続け、サツマイモ栽培にも興味を持ち、実際に農家さんで働いたり、いろんな農家さんの話を聞くうちに、人のこと、自然のこと、社会のことをもっと考えるようになりました。その中で「人が自然に生きる」というテーマが
見えてきました。

『違和感に 居場所をつくる いい仕事』
これが「かとうけんぴ」のコンセプトです。
この言葉をキーワードに、人が自然に生きるを考えていきます。
違和感とは?居場所とは?いい仕事とは?
不自然とは?農業とは?お金を稼ぐとは?
そんなことを考えるきっかけが、芋けんぴから作られたら。
だって芋けんぴは、人、自然、社会と繋がってるから。


芋けんぴはサツマイモをカットして使うので、農家さんが一般のお客さんに販売しにくい、規格外サイズを使っています。
こちらにしてみれば、こっちの方が歩留まりもいいし、お互い利点があります。
また、サツマイモをカットする時、機械を使えば効率は上がるのですが、割れてしまったり、うまく切れなかったりで、どうしても大量の使えないところが出てしまいます。
一本一本手作業で切ることで、捨てるところを最小限にしています。
さらに両端の細い部分はチップス状に切ることで、先端が尖らず、見た目や食感の変化も楽しい芋けんぴチップスが生まれました。
食品ロスどうこうよりも、効率重視、儲け重視で切り捨てられる、なんとなく感じるモヤモヤをなくしたい。
みんなが気持ちよく居られるちょっとした工夫、なのかもしれませんね。
でもまだちょっとピンとこないかも。
そこで、いつくかの行動方針を決めました。
これから増えたり、減ったりするかもしれません。あくまで柔軟に、流れるように。
1.自然の在り方から学び、「人間の自然」を考える
2.伝えようとする小さな声もちゃんと聞く
3.生産者、従業員、お客さん、家族、目の前の人に喜んでもらえる仕事をする
4.目先の利益より、自分の心地良さに従う
5.間違えたら素直に謝る
6.実体のないイメージ、ひとつの視点や考えに囚われない

事業内容
農作物の加工品製造
『自然』と『人』の関わりから生まれる農作物。その加工品を製造します。
その土地の特性や、土作り、品種の選定から、栽培管理。自然の力と人の想い、日々の仕事により作られた野菜、果実、穀物たち。
それぞれに違う、その素材の特徴を最大限活かし、これまでのカタチにとらわれない商品を製造します。
また、農家さん、販売店さんともお互い協力し合い、委託生産も可能な限り承ります。
卸売、ネット販売、イベント出店
製造した加工品を、信頼できるお店や、農家さんの直売所などで販売していただきます。
また、ネット販売やイベント出店での直売では、手土産用や普段のおやつ用、様々な用途に合わせたパッケージをご提案します。
instagram、noteでの発信
instagramでは、日々の出来事。
noteでは、感じたことや考えたことのまとめ。周りの人たち、自然との関わり。しゃべるのは苦手なので、文字で伝えます。
従来の商売では、切り捨てられていた個人の小さな声を伝えます。
『違和感』『居場所』『いい仕事』をテーマにしたコンテンツ
食に限らず、テキスト、トーク、イラスト、アート、音楽、何かしらの活動を考えて作り出します。
ある意味、かとうけんぴのコンセプトを実現させる一番の要になる
かもしれません。